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12 週間の実行システム

最終更新: 2026-08-01

個人開発では、コード量ではなく証拠の強さを上げる。

問題の具体例
→ 現在の代替と損失
→ データ・時間のコミット
→ 有償パイロット
→ 初回価値
→ 自発的な再利用
→ 更新
→ 紹介・拡張
→ 再現可能な獲得と正の貢献利益

今いる段を飛ばして、次々と機能を作らない。

12 週間後に判断できる状態を作る。

  • 1 つの ICP と 1 つの反復ジョブ
  • segment、上限、cutoff を事前に固定した質的調査 batch
  • 自分の提供容量と損失上限内で事前に固定した有償パイロット cohort
  • 測定可能な初回価値
  • 少なくとも 1 回の反復利用・更新意向
  • 顧客別の売上、AI/API、サポート時間、貢献利益
  • 継続・方向転換・撤退の明確な判断

「公開した」「100 機能ある」「SNS で反応があった」は単独の成功条件にしない。

  • 調査時間の上限内で比較できる接触可能な候補業界
  • 各候補で source と反証を持つ反復業務の inventory
  • 次 batch へ進める仮説と、進めない仮説を示す機会スコアカード
  • inclusion / exclusion を満たす eligible account と selected account の別リスト
  • provenance と contactability を確認した面談依頼 batch
  • 仮説ごとの反証条件
  1. 過去の職歴、人脈、趣味、家族、取引先から業界を列挙。
  2. 「AI で何ができるか」ではなく、「毎週何を転記・確認・待機・報告しているか」を探す。
  3. 公開求人、業務マニュアル、フォーム、テンプレート、レビューから現在手順を推測。
  4. 面談で直近の実例、費用、失敗、承認、次回発生日を確認。
  5. 同じ行動が繰り返す候補へ絞る。

次へ進む最低条件の例。普遍的な統計基準ではなく、事前の自己規律として使う。

  • 同じ ICP の複数人から直近の具体例が出る
  • 少なくとも 5 人が現在の回避策に時間・金銭を使う
  • 次回の発生日が分かる
  • 30 人以上へ到達できる
  • 問題がない場合の反証も得た

不合格なら実装せず、顧客・状況・問題を変える。

  • 1 ページ価値提案
  • 有償パイロットの範囲・価格・成功指標
  • 簡単なランディングページまたは提案書
  • データフローとリスクの初稿
  • 3 件の具体的コミット、2 件以上の支払を目標
対象:
現状:
提供する成果:
対象範囲:
対象外:
期間:
顧客が提供するもの:
成功指標と基準値:
人間確認:
価格・支払:
データ・秘密:
終了・削除:
本契約への移行条件:
  • 手作業でサンプルを 1 件処理
  • 顧客の実データで before/after を測る
  • 価格を明示して契約判断を求める
  • 値下げより範囲を調整
  • 失注理由を分類
  • 顧客がデータ・時間・決裁者紹介のいずれかを提供
  • 有償で開始する顧客がいる
  • 成果を客観的に測れる
  • 法務・セキュリティ上、個人で安全に扱える範囲

払われない場合、先に価値、対象、緊急性、信頼、購入者を見直す。

Week 5–8: コンシェルジュ型で提供する

Section titled “Week 5–8: コンシェルジュ型で提供する”

顧客 UI を完成させる前に、自分と AI の内部運用で成果を届ける。毎回記録する。

記録単位は「顧客」や「一週間」でなく、一つの約束した成果を届ける service_job_id とする。次の簡易ログで始め、複数 job を比較する段階では 14 章コピー用書式を正本にする。

入力:
工程:
自動化できた箇所:
人の判断が必要な箇所:
例外:
失敗:
顧客の修正:
所要時間:
AI/API原価:
成果:
次回も必要か:
  1. 最頻の 1 ワークフロー
  2. 入力検証
  3. 人間承認
  4. 履歴・監査
  5. 失敗・再試行
  6. 顧客価値と原価の計測
  7. 最小の課金・契約状態

後回し:

  • 多数のテーマ・設定
  • 汎用ダッシュボード
  • 全ての連携
  • 複雑な権限階層
  • ネイティブアプリ
  • 自律エージェントの全自動化
  • 広範な無料プラン
  • 顧客が成果を受け取り、正しさを確認
  • 2 回目の同じジョブが発生
  • 人の手順が反復可能
  • 想定上位・最悪ケースの利用でも貢献利益が正になる価格仮説
  • 高損失の例外を安全に止められる

件数だけで自動化へ進まない。標準範囲内の反復か、顧客固有の救済か、product defect かを分け、次の一段だけを delivery-mode promotion / reversal で決める。

  • 顧客自身または短い支援で使えるコア経路
  • 初回価値イベントと TTFV
  • 30/60/90 日に向けたコホート計測
  • 価格・利用枠・AI 原価上限
  • オンボーディング、課金、解約、出力、削除
  • エラー監視、SLO、バックアップ復元、runbook
  • 契約・プライバシー・特商法等の実装一致
  • 継続/方向転換/撤退メモ

継続:

  • 複数顧客が同じ成果へ支払う
  • 次の周期に自発的に戻る
  • 顧客別貢献利益が正
  • 顧客への到達経路を再現できる
  • サポート例外が収束する

方向転換:

  • 問題は強いが購入者・業界・工程が違う
  • サービスは売れるがセルフサービスが不要
  • 特定工程だけに継続価値
  • 高単価セグメントだけ定着

bespoke service → standardized service → internal tool → assisted product → self-service は一直線ではない。顧客が成果を買っており UI を望まない、例外率・support・安全性が悪化した、独立価値が再現しない場合は、managed delivery へ戻すことも正しい判断である。14 章の昇格・逆戻り event を残す。

撤退/保守モード:

  • 適切な顧客へ十分接触しても支払がない
  • 一回だけの利用で戻らない
  • 安全・法務・サポート・AI 原価が許容できない
  • 販売経路がなく、作るほど機会費用が増える

各項目を 1〜5 で採点し、根拠を一文添える。数字は真理ではなく、曖昧な仮定を比較する道具。

正の要因 1 5
頻度 年 1 回以下 毎日・毎週
痛み 軽い不便 売上・罰則・重大ミス
現在支出 何もしていない 人件費・外注・SaaSへ大きく支出
緊急性 いつでもよい 期限・イベントで必須
到達性 顧客が見つからない 今週 30 件へ連絡可能
支払者明確性 誰が払うか不明 予算・決裁が明確
継続性 一度で終わる 反復・履歴・監査が必要
創業者優位 知識・接点なし 深い経験・顧客・流通資産
成果測定 主観だけ 時間・金額・失敗で測定
負の要因 1 5
実装量 数週間 半年以上・多数プラットフォーム
例外/サポート 標準化可能 顧客ごとに受託
規制/損害 低い 医療・金融・人身等
供給者依存 交換可能 単一非公式 API に全面依存
獲得競争 直接到達 高額広告・飽和ストアのみ
機会スコア
= 正の要因合計
- 負の要因合計

または乗算/除算で差を強調してもよいが、擬似精密性に注意する。

点数が高くても、次のいずれかに該当すれば保留。

  • 具体的な ICP を 30 件挙げられない
  • 現在の代替行動・支出を確認できない
  • 4〜6 週間で成果を有償提供できない
  • 高リスク判断を安全に限定できない
  • 継続利用の理由を説明できない
ID 仮説 証拠 反証 次の実験 判定日 状態
H1 例: 月末報告に 10h 超 面談 3 件 2 件は 2h 未満 作業観察 5 件 YYYY-MM-DD open

仮説を次に分類する。

  • Desirability: 顧客が必要・支払うか
  • Viability: 粗利と資金が成立するか
  • Feasibility: 安全に作り運用できるか
  • Reachability: 顧客へ継続到達できるか
  • Compliance: 契約・法務・データが許容されるか

実装仮説だけを検証しない。

ID / 日付:
最も危険な仮説:
対象:
現在の証拠:
最安の検証方法:
必要なコミット:
主要指標:
ガードレール:
最大時間・現金:
合格条件:
不合格条件:
曖昧時の扱い:
結果:
判断:
学び:

良い実験は作業を生むのではなく、意思決定を変える。

[具体的な属性/きっかけ]を拝見し、
[業務]の実際の進め方を調べています。
製品の売込みではなく、直近の事例を15〜20分伺いたいです。
もし対象外でしたら返信不要です。
1. 役割と最近の変化
2. 最後に問題が起きた時
3. 最初から最後までの手順
4. 関係者・道具・データ
5. 時間・費用・失敗・感情
6. 現在の代替と不満
7. 過去に変えようとしたこと
8. 購入者・承認者・予算・期限
9. 次回発生日
10. 次の強いコミット
  • 原文と解釈を分ける
  • 24 時間以内に仮説台帳を更新
  • 紹介または次回観察を依頼
  • 合わない顧客を ICP から除外

12 週間計画では、成功指標を 1〜3 個に絞る。例:

  • 1 件 90 分 → 30 分以下
  • 数値訂正 0 件
  • 期限内完了率 70% → 95%

対象選定、contactability、attempt、reply、No reply、discovery evidence、Qualified handoff は 16 章acquisition packを正本とする。handoff 後の stakeholder、MAP、文書・Start-ready、指標定義、週次提供、変更、本契約・更新は 11 章B2B 商流テンプレート集を正本とする。

次の一覧は製品全体の最小表示である。AI 機能を route・prompt・variant 単位で判断するときは、12 章付属ワークブックを使い、重大事故、data quality、価値、完全負荷後原価、workflow/commercial retention の順に読む。

  • 適格新規顧客
  • 初回価値到達率
  • TTFV 中央値/p75
  • 価値イベント数/顧客
  • 自然な周期でのコホート継続
  • 新規/維持/拡張/解約 MRR
  • ARPA
  • 顧客・売上 GRR/NRR
  • 顧客別貢献利益
  • CAC と回収月数
  • 返金、未収、売上集中度
  • 現金と 13 週予測
  • コア経路成功率と p95
  • サポート時間/顧客
  • インシデント、重大バグ
  • AI 原価 p50/p90/p99
  • 人間修正率、eval 回帰
  • SLO エラーバジェット

標本が少ない初期は、p90/p99 を安定した推定値として扱わない。最大実績、最悪ケース、絶対利用上限、負荷試験を併記し、十分なイベント数が蓄積してから分位点で傾向を見る。

指標ごとに「悪化したら何をするか」を決める。行動に結び付かない数字はダッシュボードから外す。

  • 先週の顧客行動、売上、継続、障害
  • 最大のボトルネックを 1 つ選ぶ
  • 今週の 1 実験と成功条件
  • やらないことを決める
  • 面談・営業・オンボーディング
  • 顧客成果を届ける
  • 例外・修正・時間・原価を記録
  • 必要最小の製品改善
  • 仮説台帳、失注、解約、サポートを更新
  • 差分・テスト・セキュリティ・原価レビュー
  • 帳簿・現金・請求の確認
  • 1 ページ週次メモ
今週の最も強い証拠:
反証されたこと:
顧客へ届けた成果:
売上/粗利/現金:
最大の障害:
止めたこと:
来週の危険仮説:
実験と判定条件:

初期検証期の例:

  • 40% 顧客面談・営業・サポート
  • 30% 有償成果の提供
  • 20% 反復部分の実装
  • 10% 会計・法務・運用・学習

製品化後は実装比率を上げられるが、顧客接点をゼロにしない。創業者の予定表は戦略の実態である。

日付:
決定:
背景:
信じている仮説:
使用した証拠:
却下した選択肢:
予想される結果:
見直し条件・日付:

後知恵で判断品質を歪めず、どの前提が外れたか学ぶ。

終了も顧客体験。

  1. 新規販売を止める
  2. 契約と法的通知期間を確認
  3. 顧客へ日程、代替、返金、出力を通知
  4. データエクスポートと移行支援
  5. 課金・更新を停止
  6. 保存義務と削除日を分ける
  7. 秘密、インフラ、ドメイン、委託を終了
  8. 税務・帳簿・契約記録を保存
  9. 学びと再利用可能資産を整理

突然消えることは、次の事業の信頼も毀損する。

複数製品を同時に持つ場合の終了予算、共通原因依存、前受・返金・移行・削除・保存・infra を含む未完了責任、closed gate は 15 章で管理する。

実務で使う順に学ぶ。全てを先に履修しない。

  • 顧客開発、JTBD、競争と代替
  • 機会費用、限界費用、価格弾力性、取引費用
  • 損益、貸借、キャッシュフロー
  • 粗利、貢献利益、CAC、継続率
  • ポジショニング、価値提案、コピー
  • ユーザー調査、情報設計、アクセシビリティ
  • 創業者営業、提案、有償パイロット
  • SEO、コンテンツ、提携、紹介
  • 実験設計と基礎統計
  • 認証/認可、テナント、課金、ジョブ、Webhook
  • DB、移行、バックアップ、可観測性、SLO
  • OWASP、脅威モデル、供給網
  • AI の構造化出力、RAG、eval、guardrail、原価
  • Codex の AGENTS.md、計画、テスト、レビュー、自動化
  • 個人情報、消費者保護、広告、知財、契約
  • 記帳、税、インボイス、法人成り
  • B2B セキュリティ資料、DPA、SLA
  • 外注、保険、インシデント、サービス終了

同じ定義・テンプレート・変動情報を複数章で独立管理しない。正本を次のように決める。

内容 正本
市場観測と現在の解釈 00-current-landscape.md
財務指標・数式 02-business-model-pricing-finance.md
技術・運用基準 05-engineering-ai-operations.md
セキュリティ・法務・税務の状態 06-security-privacy-legal-japan.md
面談・仮説・実験・12 週間・決定ログ 07-execution-system.md
paid service job、標準範囲、例外、productization の昇格・逆戻り 14-service-to-software-productization.md
service productization のコピー用書式 templates/14-service-productization-pack.md
変更単位の task、ADR、脅威、eval、PR、release、incident 証拠 13-codex-verified-delivery-system.md
Codex delivery のコピー用書式 templates/13-codex-delivery-kit/
商談段階、有償パイロット、B2B 導入、価値レビュー、更新 11-b2b-paid-pilot-to-renewal.md
B2B 商流のコピー用書式 templates/11-b2b-commercial-pack.md
出典、適用状態、確認日 SOURCES.md
変更理由と影響 CHANGELOG.md

他章には短い説明と正本へのリンクを置く。コピーが必要なら同じ FACT-* または TPL-* ID を付け、全文検索で一緒に更新する。

変動する主張は次の単位で管理する。

ID / 主張 / 対象地域・母集団
現行・経過措置・未施行・draft
一次情報 / 公表日・施行日
最終確認日 / 次回確認日
使用箇所 / 変更時の事業影響

更新時は、(1) SOURCES.md の状態と確認日、(2) ID の全使用箇所、(3) 正本文書、(4) 判断が変わる場合の CHANGELOG.md、(5) 施行待ち・draft の次回確認日、の順に確認する。

このプレイブックは次の周期で更新する。

  • AI モデル/API の価格・条件・主要機能
  • アプリストア、決済、検索、メールの規約
  • 重大な Web/AI セキュリティ更新
  • 実際の顧客面談・失注・解約から得た知見
  • AI・SaaS・アプリの継続率と売上分布
  • 日本の法令、税制、個人情報、AI ガイドライン
  • Codex の公式ワークフロー・機能
  • SEO、AI 検索、エージェント/MCP 等の流通変化
  • 中小企業白書、情報通信白書、AI Index、DORA、Octoverse
  • 収益モデルと価格ベンチマーク
  • OWASP、WCAG、NIST 等の標準
  • このプレイブックの撤退した前提と新しい原則

更新時は SOURCES.md に発行日・確認日・対象母集団を記録し、事実、推論、提案を分ける。

  • 望む月次手取りと許容労働時間を決めた
  • 生活費・税を含むランウェイを把握した
  • 調査上限内で接触可能な候補業界を比較した
  • 反復業務を source、fact、hypothesis、反証付きで列挙した
  • 次に進める仮説と進めない仮説を evidence で分けた
  • 16 章の batch と gateを固定し、eligible、selected、attempt、outcome を記録した
  • 有償で手動提供できる最小成果を考えた
  • 判定日、最大投入時間、中止条件を決めた

最初の 1 週間でコードを書かなかったとしても、強い問題と支払者へ近づいたなら前進である。